scrnmode.vim : スクリーンのサイズを簡単切替え
scrnmode.vimスクリプトは、スクリーンの状態を変更する機能をもつスクリプトです。 このスクリプトを使用すると、vimエディタのスクリーンのサイズを、 通常サイズ、横幅2倍、フルスクリーン、それ以上の大きさにと、すばやく切替られます。 scrnmode.vimスクリプトは、Kaoriyaパッチに添付されています。 (Windows)
概要
scrnmode.vimスクリプトは、スクリーンの状態を変更する機能をもつスクリプトです。
このスクリプトを使用すると、vimエディタのスクリーンのサイズを、
通常サイズ、横幅2倍、フルスクリーン、それ以上の大きさにと、すばやく切替られます。
scrnmode.vimスクリプトは、Kaoriyaパッチに添付されています。
インストール方法
Kaoriyaパッチに添付されています。
Kaoriyaパッチ入りのvimエディタを使用している場合は、
インストール作業の必要はありません。
scrnmode.vimにより使用できるようになるコマンド
scrnmode.vimスクリプトをインストールすると、下の表にあるコマンドを使用できます。
このスクリプトの主なコマンドは「:ScreenMode」と「:FullScreen」の2つで、
残りのコマンドは「:ScreenMode」コマンドの変形の呼び出し方になっています。
コマンド | 説明 | コマンド例 |
---|---|---|
:ScreenMode | 指定したスクリーンモードに状態を変更する。0~8の数字を引数に取ります。 | :FullScreen 4 |
:SM | 「:ScreenMode」と同じ。0~8の数字を引数に取ります。 | :SM 1 |
:Revert | 「:ScreenMode 0」と同じ。 | :Revert |
:Double | 「:ScreenMode 2」と同じ。 | :Double |
:Fever | 「:ScreenMode 8」と同じ。 | :Fever |
:FullScreen | フルスクリーンで、メニューなどのUIコンポーネント非表示状態に切り替える。「:ScreenMode 5」を実行した状態に近い。 | :FullScreen |
「:ScreenMode」コマンドの使い方
「:ScreenMode」コマンド(「:SM」コマンドでも良い)を、数字パラメータ付きで呼び出すと、
vimエディタの状態を、指定したスクリーンモードの状態に変更します。
数字は0~8までを指定でき、数字が大きくなるほど、多くの文字を表示できるように
スクリーンの状態が変化します。
" :SMコマンドと、:ScreenModeコマンドの機能は同じ。 :SM {数字}
各スクリーンモードの説明
「:ScreenMode」コマンドに渡すパラメータと、その結果の画面の状態変化の関連は次の表の通りです。
パラメータ | 画面サイズ | スクロールバー | メニュー | ツールバー | キャプションタイトルバー | 文字サイズ | 行間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | - | - | - | - | - | - | - |
1 | - | 非表示 | 非表示 | 非表示 | - | - | - |
2 | 横幅2倍 | - | - | - | - | - | - |
3 | 横幅2倍 | 非表示 | 非表示 | 非表示 | - | - | - |
4 | フルスクリーン | - | - | - | - | - | - |
5 | フルスクリーン | 非表示 | 非表示 | 非表示 | 非表示 | - | - |
6 | フルスクリーン | 非表示 | 非表示 | 非表示 | 非表示 | - | 狭い |
7 | フルスクリーン | 非表示 | 非表示 | 非表示 | 非表示 | 小さい | - |
8 | フルスクリーン | 非表示 | 非表示 | 非表示 | 非表示 | 小さい | 狭い |
覚えておくべきスクリーンモード
0~8で9種類の状態がありますが、次の4種だけ覚えておけば、
スクリプトは問題なく利用できます。
- 「:SM 0」 元の表示状態に戻す。(元の状態はvimエディタ起動時に記録されています。)
- 「:SM 2」 画面の横幅を2倍に。
- 「:SM 4」 フルスクリーン表示にする。
- 「:SM 8」 文字を縮小して、フルスクリーン表示。
元の表示に戻すには
スクリーンモードを変更した後、元の表示状態に戻すには「:ScreenMode 0」コマンドを使用します。
" 下のどのコマンドを呼び出しても、元の状態に戻せる。 :ScreenMode 0 :SM 0 :Revert
「:FullScreen」コマンドの使い方
「:ScreenMode」コマンドとは別に、「:FullScreen」コマンドも用意されています。
この「:FullScreen」コマンドを使用すると、vimエディタをフルスクリーン表示します。
メニュー、ツールバー、スクロールバーも非表示に切り替わります。
:FullScreen
Note
「:ScreenMode 5」と、「:FullScreen」の違いは、
キャプションタイトルバーの表示、非表示ぐらいしかありません。
設定
「:ScreenMode 7」「:ScreenMode 8」の時の、フォントの大きさを変更する。
「:ScreenMode 7」「:ScreenMode 8」で拡大表示した際のフォントを設定により変更できます。
小さい表示では見づらいフォントを使用している場合は、設定する価値があるでしょう。
フォントを変更するには、「g:fever_guifont」の設定を、vimエディタの設定ファイルに追加します。
" scrnmode.vimのスクリーンモード7、8の時のフォント :let g:fever_guifont = "MS_Gothic:h7.5:cSHIFTJIS"
Note
「g:fever_guifont」を指定していない場合は、現在使用中のフォントの 7.5のサイズが使われます。
scrnmode.vimの使用を停止する。
scrnmode.vimスクリプトは、$VIMRUNTIME/plugin/ディレクトリに入れられているため、
特に設定しなくても、vimエディタ起動時に読み込まれます。
スクリプトを読み込まないようにするには、次の設定をvimエディタの設定ファイルに追加してください。
:let g:plugin_scrnmode_disable = 1
注意事項など
このスクリプトはGUI専用のスクリプトです。GUI用のvimエディタでしか使用できません。
また、Windows用でないか、+kaoriyaでコンパイルされていないvimエディタの場合、
scrnmode.vimスクリプトの機能は幾分制限されます。