mswin.vim : ウィンドウズアプリケーション風キーマッピングを使用できるようにする
mswin.vimスクリプトはvimエディタに標準添付されているスクリプトで、 このスクリプトを読み込むと、 「Ctrl-c」「Ctrl-p」によるコピー&ペースト、「Ctrl-s」によるファイル保存など、 マイクロソフト ウィンドウズ風のキーマッピングをvimエディタで使用できます。 (Windows, Mac)
概要
mswin.vimスクリプトはvimエディタに標準添付されているスクリプトで、
このスクリプトを読み込むと、
「Ctrl-c」「Ctrl-p」によるコピー&ペースト、「Ctrl-s」によるファイル保存など、
マイクロソフト ウィンドウズ風のキーマッピングをvimエディタで使用できます。
インストール方法
mswin.vimスクリプトは標準添付されているスクリプトなので、
スクリプトを新たに入手する必要はありませんが、
vimエディタがmswin.vimスクリプトを読み込むように設定する必要はあります。
mswin.vimスクリプトを使用するには、
vimエディタ設定ファイルに次の設定を追加してください。
:source $VIMRUNTIME/mswin.vim
使い方
mswin.vimスクリプトを読み込むと、ウィンドウズ風のキーマッピングを
vimエディタで使用できるようになります。
各コマンドは基本的に、vimエディタのモードがどの状態でも使用できます。
例えば、入力モードであっても、「Ctrl-s」を押せばファイルを保存できます。
コピー、カットなど範囲の選択が必要となる操作は、
ビジュアルモードで範囲を選択してから、
「Ctrl-c」や「Ctrl-x」による操作を行います。
このスクリプトで定義されるコピー、カット、ペーストは、
一般のアプリケーションと同様、クリップボードを経由してデータをやり取りします。
設定されるキーマッピング
下の表はmswin.vimスクリプトで設定されるキーマッピングの表です。
キー | 機能のマッピング | 説明 |
---|---|---|
Ctrl-c | コピー | 選択したテキストをコピーする。コピーしたテキストはクリップボードに入ります。 |
Ctrl-x | カット | 選択したテキストをカットする。消したテキストはクリップボードに入ります。 |
Ctrl-v | ペースト | クリップボードのデータを貼り付けます。 |
Ctrl-z | アンドゥ | 操作を一つ前に戻します。 |
Ctrl-y | リドゥ | アンドゥで戻した操作を再実行します。 |
Ctrl-s | 保存 | ファイルを保存します。 |
Ctrl-a | 全体選択 | テキスト全てを選択します。 |
Ctrl-q | 矩形選択 | テキストを矩形選択します。 |
Ctrl-Tab | ウィンドウの移動 | 次のウィンドウにカーソルに移動します。 |
Ctrl-F4 | ウィンドウを閉じる | ウィンドウを閉じます。 |
矩形選択
標準の「Cntr-v」による矩形選択は、クリップボードのデータのペースト操作に置き換えられてしまうので、
代替となる矩形選択用のキーマッピング「Ctrl-q」が用意されているので、
矩形選択するときは、「Ctrl-q」を使用します。
注意事項など
mswin.vimスクリプトを使用すると、いくつかの機能で制限を受けます。
- 「:set guioptions+=a」で使用できる、ビジュアルモードで選択したテキストがクリップボードに入る機能が無効になります。
- 「Ctrl-a」による数字のインクリメント機能は、全選択のマッピングと置き換えられてしまいます。(使えなくなります。)