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vimエディタ・スターターマニュアル #7 (ホームディレクトリのファイル構成)

作者: 小見 拓 最終変更 2012年01月08日 12時01分

vimエディタをはじめて扱う人が、だましだましvimエディタでの作業を開始できるようにするための、チュートリアルよりも小さな、しかし必要な情報は盛り込んだ、最小のユーザマニュアルを目指して作成したドキュメントです。 このページでは、 ホームディレクトリ以下のファイル構成~ ターミナル用vimエディタ設定ファイル、GUI用vimエディタ設定ファイル までを扱います。 (Windows, Mac)

ホームディレクトリ以下のファイル構成

環境変数HOMEで定義されたディレクトリ(ホームディレクトリ)に、vimエディタの設定ファイルを置いておくと、
vimエディタ起動時にその設定ファイルは読み込まれます。
vimエディタで使用するホームディレクトリ以下のファイルの構成は、次のようになっています。

Windows環境
$HOME/
├─ _vimrc もしくは .vimrc       vimエディタ設定ファイル(共通)
├─ _gvimrc もしくは .gvimrc     vimエディタ設定ファイル(GUI用)
├─ _viminfo                     履歴情報などがvimエディタによって格納される。環境移行時などには消してもほぼ問題ないファイル。
└─ vimfiles/                    vimエディタの設定ファイルディレクトリ
     ├─ filetype.vim            ファイル名パターンごとに、ファイルタイプを設定したい場合に用意する。
     ├─ scripts.vim             ファイルのデータによって、ファイルタイプを設定したい場合に用意する。
     ├─ colors/                 カラースキーマ用のファイルは、このディレクトリに入れる。
     ├─ doc/                    ドキュメント用のディレクトリ。
     ├─ ftplugin/               ファイルタイププラグイン用のディレクトリ。
     ├─ indent/                 インデントスクリプト用のディレクトリ。
     ├─ plugin/                 プラグイン用のディレクトリ。このサイトで紹介しているプラグインは、大抵このディレクトリに入れると動作する。
     ├─ syntax/                 シンタックスファイル用のディレクトリ。
     └─ after/                  このディレクトリ以下のスクリプトは、システムのスクリプトが読み込まれた後、読み込まれる。
          ├─ftplugin/
          ├─indent/
          └─ ....


Mac OSX環境
$HOME/
├─ _vimrc もしくは .vimrc       vimエディタ設定ファイル(共通)
├─ _gvimrc もしくは .gvimrc     vimエディタ設定ファイル(GUI用)
├─ .viminfo                     履歴情報などがvimエディタによって格納される。環境移行時などには消してもほぼ問題ないファイル。
└─ .vim/                        vimエディタの設定ファイルディレクトリ
     ├─ filetype.vim            ファイル名パターンごとに、ファイルタイプを設定したい場合に用意する。
     ├─ scripts.vim             ファイルのデータによって、ファイルタイプを設定したい場合に用意する。
     ├─ colors/                 カラースキーマ用のファイルは、このディレクトリに入れる。
     ├─ doc/                    ドキュメント用のディレクトリ。
     ├─ ftplugin/               ファイルタイププラグイン用のディレクトリ。
     ├─ indent/                 インデントスクリプト用のディレクトリ。
     ├─ plugin/                 プラグイン用のディレクトリ。このサイトで紹介しているプラグインは、大抵このディレクトリに入れると動作する。
     ├─ syntax/                 シンタックスファイル用のディレクトリ。
     └─ after/                  このディレクトリ以下のスクリプトは、システムのスクリプトが読み込まれた後、読み込まれる。
          ├─ftplugin/
          ├─indent/
          └─ ....

基本的にはホームディレクトリに設定ファイル
・_vimrc か .vimrc どちらか(どちらのファイル名でも良い)
・_gvimrc か .gvimrc どちらか(どちらのファイル名でも良い)
を用意し、その他のファイルは必要が出てきたら用意します。

もちろん何も設定を変更しない(デフォルトの状態で使用する)場合は、
何一つファイルを用意しなくても、vimエディタは動作します。

vimエディタの設定ファイルはプレーンなテキストファイルです。

ターミナル用vimエディタ設定ファイル、GUI用vimエディタ設定ファイル

vimエディタには、
・ターミナル用vimエディタ
・GUI用vimエディタ
の2種類があり、

ターミナル用vimエディタは、_vimrc(.vimrc)設定ファイルを
GUI用vimエディタは、_vimrc(.vimrc)設定ファイルと、_gvimrc(.gvimrc)設定ファイルを
起動時に読み込むので、

GUI用vimエディタ専用の設定は、_gvimrc(.gvimrc)設定ファイルに記述し、
ターミナル用、GUI用で、共通で使用できる設定は、_vimrc(.vimrc)設定ファイルに記述する決まりになっています。

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