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vimエディタ・スターターマニュアル #8 (設定ファイル)

作者: 小見 拓 最終変更 2012年01月08日 12時01分

vimエディタをはじめて扱う人が、だましだましvimエディタでの作業を開始できるようにするための、チュートリアルよりも小さな、しかし必要な情報は盛り込んだ、最小のユーザマニュアルを目指して作成したドキュメントです。 このページでは、 vimエディタの設定ファイル を扱います。 (Windows, Mac)

vimエディタの設定ファイル

設定ファイルのサンプル

vimエディタの設定ファイルはプレーンなテキストファイルで、
ファイルがあればvimエディタ起動時に読み込まれ、無ければアプリケーションデフォルトの設定のまま、 vimエディタが起動します。
設定ファイルのサンプルは、次のようになります。

" _vimrc(.vimrc)設定ファイルサンプル
" 検索パターンにおいて大文字と小文字を区別しない。(有効:ignorecase/無効:noignorecase)
:set noignorecase
" 検索パターンが大文字を含んでいたらオプション 'ignorecase' を上書きする。(有効:smartcase/無効:nosmartcase)
:set smartcase

" ファイル内の <Tab> が対応する空白の数。
:set tabstop=4
" <Tab> の挿入や <BS> の使用等の編集操作をするときに、<Tab> が対応する空白の数。
:set softtabstop=4
" インデントの各段階に使われる空白の数。
:set shiftwidth=4
" Insertモードで <Tab> を挿入するとき、代わりに適切な数の空白を使う。(有効:expandtab/無効:noexpandtab)
:set noexpandtab

" 入力されているテキストの最大幅。行がそれより長くなると、この幅を超えないように空白の後で改行される。値を 0 に設定すると無効になる。
:set textwidth=0
" 新しい行を開始したとき (Insertモードで <CR> を打ち込むか、コマンド "o"や "O" を使ったとき)、新しい行のインデントを現在行と同じくする。(有効:autoindent/無効:noautoindent)
:set autoindent

" オンのときは、ウィンドウの幅より長い行は折り返され、次の行に続けて表示される。(有効:wrap/無効:nowrap)
:set wrap

" 検索がファイル末尾まで進んだら、ファイル先頭から再び検索する。(有効:wrapscan/無効:nowrapscan)
:set wrapscan
" オンのとき、コマンドライン補完が拡張モードで行われる。(有効:wildmenu/無効:nowildmenu)
:set wildmenu

" 閉じ括弧が入力されたとき、対応する開き括弧にわずかの間ジャンプする。(有効:showmatch/無効:noshowmatch)
:set showmatch

" 毎行の前に行番号を表示する。(有効:number/無効:nonumber)
:set number
" カーソルが何行目の何列目に置かれているかを表示する。(有効:ruler/無効:noruler)
:set ruler
" タブ文字を CTRL-I で表示し、行末に $ で表示する。(有効:list/無効:nolist)
:set list
" Listモード (訳注: オプション 'list' がオンのとき) に使われる文字を設定する。
:set listchars=tab:>-,extends:<,trail:-,eol:<

" 最下ウィンドウにいつステータス行が表示されるかを設定する。
"               0: 全く表示しない
"               1: ウィンドウの数が2以上のときのみ表示
"               2: 常に表示
:set laststatus=2
" コマンド (の一部) を画面の最下行に表示する。(有効:showcmd/無効:noshowcmd)
:set showcmd

" ファイルを上書きする前にバックアップを作る。書き込みが成功してもバックアップはそのまま取っておく。(有効:backup/無効:nobackup)
:set nobackup
" ファイルの上書きの前にバックアップを作る。オプション 'backup' がオンでない限り、バックアップは上書きに成功した後削除される。(有効:writebackup/無効:nowritebackup)
:set writebackup
" _gvimrc(.gvimrc)設定ファイルサンプル
" カラースキーマをロードする。
:colorscheme torte

" VimのGUI版で使われるフォントのリストである。
:set guifont=MS_Gothic:h12:cSHIFTJIS

" 画面上の列幅を設定する。
:set columns=100
" 画面上の行数。
:set lines=32

" コマンドラインに使われる画面上の行数。
:set cmdheight=2

" このオプションは、いつタブページのラベルを表示するかを指定する。
"                0: 表示しない
"                1: 2個以上のタブページがあるときのみ表示
"                2: 常に表示
:set showtabline=2

" 前回の検索パターンが存在するとき、それにマッチするテキストを全て強調表示する。(有効:hlsearch/無効:nohlsearch)
:set hlsearch

" Visual選択で選択されたテキストが、自動的にクリップボードレジスタ "*" にコピーされる。
:set guioptions+=a

設定ファイルの書き方

vimエディタの設定ファイルには、vimエディタのオプションと、vimエディタのコマンドを書けます。


vimエディタのオプションには、
・ON、OFFで切替えられるもの
・値を設定するもの(数値を設定するオプションと、文字列を設定するオプションがある)
があります。


ON、OFFで切替えられるオプションは、

:set {オプション名}

と記述するとオプションが有効に、

:set no{オプション名}

と記述するとオプションが無効になります。


「"」で始まる行は、コメント行として、vimエディタからは無視されます。

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