vimエディタ・スターターマニュアル #8 (設定ファイル)
vimエディタをはじめて扱う人が、だましだましvimエディタでの作業を開始できるようにするための、チュートリアルよりも小さな、しかし必要な情報は盛り込んだ、最小のユーザマニュアルを目指して作成したドキュメントです。 このページでは、 vimエディタの設定ファイル を扱います。 (Windows, Mac)
vimエディタの設定ファイル
設定ファイルのサンプル
vimエディタの設定ファイルはプレーンなテキストファイルで、
ファイルがあればvimエディタ起動時に読み込まれ、無ければアプリケーションデフォルトの設定のまま、
vimエディタが起動します。
設定ファイルのサンプルは、次のようになります。
" _vimrc(.vimrc)設定ファイルサンプル " 検索パターンにおいて大文字と小文字を区別しない。(有効:ignorecase/無効:noignorecase) :set noignorecase " 検索パターンが大文字を含んでいたらオプション 'ignorecase' を上書きする。(有効:smartcase/無効:nosmartcase) :set smartcase " ファイル内の <Tab> が対応する空白の数。 :set tabstop=4 " <Tab> の挿入や <BS> の使用等の編集操作をするときに、<Tab> が対応する空白の数。 :set softtabstop=4 " インデントの各段階に使われる空白の数。 :set shiftwidth=4 " Insertモードで <Tab> を挿入するとき、代わりに適切な数の空白を使う。(有効:expandtab/無効:noexpandtab) :set noexpandtab " 入力されているテキストの最大幅。行がそれより長くなると、この幅を超えないように空白の後で改行される。値を 0 に設定すると無効になる。 :set textwidth=0 " 新しい行を開始したとき (Insertモードで <CR> を打ち込むか、コマンド "o"や "O" を使ったとき)、新しい行のインデントを現在行と同じくする。(有効:autoindent/無効:noautoindent) :set autoindent " オンのときは、ウィンドウの幅より長い行は折り返され、次の行に続けて表示される。(有効:wrap/無効:nowrap) :set wrap " 検索がファイル末尾まで進んだら、ファイル先頭から再び検索する。(有効:wrapscan/無効:nowrapscan) :set wrapscan " オンのとき、コマンドライン補完が拡張モードで行われる。(有効:wildmenu/無効:nowildmenu) :set wildmenu " 閉じ括弧が入力されたとき、対応する開き括弧にわずかの間ジャンプする。(有効:showmatch/無効:noshowmatch) :set showmatch " 毎行の前に行番号を表示する。(有効:number/無効:nonumber) :set number " カーソルが何行目の何列目に置かれているかを表示する。(有効:ruler/無効:noruler) :set ruler " タブ文字を CTRL-I で表示し、行末に $ で表示する。(有効:list/無効:nolist) :set list " Listモード (訳注: オプション 'list' がオンのとき) に使われる文字を設定する。 :set listchars=tab:>-,extends:<,trail:-,eol:< " 最下ウィンドウにいつステータス行が表示されるかを設定する。 " 0: 全く表示しない " 1: ウィンドウの数が2以上のときのみ表示 " 2: 常に表示 :set laststatus=2 " コマンド (の一部) を画面の最下行に表示する。(有効:showcmd/無効:noshowcmd) :set showcmd " ファイルを上書きする前にバックアップを作る。書き込みが成功してもバックアップはそのまま取っておく。(有効:backup/無効:nobackup) :set nobackup " ファイルの上書きの前にバックアップを作る。オプション 'backup' がオンでない限り、バックアップは上書きに成功した後削除される。(有効:writebackup/無効:nowritebackup) :set writebackup
" _gvimrc(.gvimrc)設定ファイルサンプル " カラースキーマをロードする。 :colorscheme torte " VimのGUI版で使われるフォントのリストである。 :set guifont=MS_Gothic:h12:cSHIFTJIS " 画面上の列幅を設定する。 :set columns=100 " 画面上の行数。 :set lines=32 " コマンドラインに使われる画面上の行数。 :set cmdheight=2 " このオプションは、いつタブページのラベルを表示するかを指定する。 " 0: 表示しない " 1: 2個以上のタブページがあるときのみ表示 " 2: 常に表示 :set showtabline=2 " 前回の検索パターンが存在するとき、それにマッチするテキストを全て強調表示する。(有効:hlsearch/無効:nohlsearch) :set hlsearch " Visual選択で選択されたテキストが、自動的にクリップボードレジスタ "*" にコピーされる。 :set guioptions+=a
設定ファイルの書き方
vimエディタの設定ファイルには、vimエディタのオプションと、vimエディタのコマンドを書けます。
vimエディタのオプションには、
・ON、OFFで切替えられるもの
・値を設定するもの(数値を設定するオプションと、文字列を設定するオプションがある)
があります。
ON、OFFで切替えられるオプションは、
:set {オプション名}
と記述するとオプションが有効に、
:set no{オプション名}
と記述するとオプションが無効になります。
「"」で始まる行は、コメント行として、vimエディタからは無視されます。
Recent Comments
ありがとうございます!
http://nanasi.jp/articles/howto/editing/visualcursor-endtoend.html · 7 years ago
知りませんでした。有難うございました。
http://nanasi.jp/articles/howto/file/open-with-format.html · 9 years ago
<c-f>1ページ分、下にスクロールする<c-b>1ページ分、上にスクロールする
どっちも逆です。
http://nanasi.jp/articles/howto/user-manual/user-manual-motion.html · 10 years ago
set 使用時に : で閉じるのを忘れて右往左往してました。
http://nanasi.jp/articles/howto/file/modeline.html · 10 years ago
やっぱり日本語の方が早いっす。
http://nanasi.jp/articles/howto/help/help_ja.html · 11 years ago