Visual Mark : 行をハイライト表示して、後でその行に移動できるスクリプト
visualmark.vimは指定した行をハイライト表示する機能と、 ハイライトした行に移動する機能を提供するマーカースクリプトです。 機能としてはマークした場所を目立つように表示する「ShowMarks」に似ています。 (Windows, Mac)
概要
Visual Mark : Visual mark, similar to UltraEdit's bookmark
http://www.vim.org/scripts/script.php?script_id=1026
visualmark.vimは指定した行をハイライト表示する機能と、
ハイライトした行に移動する機能を提供するマーカースクリプトです。
機能としてはマークした場所を目立つように表示する「 ShowMarks 」に似ています。
インストール方法
vim onlineで配布している visualmark.vimスクリプトの修正版 を用意してあるので、
このスクリプトをダウンロードし、pluginディレクトリにコピーしてください。
ファイル | URL |
---|---|
オリジナル版 | http://www.vim.org/scripts/script.php?script_id=1026 |
名無しのvim使い修正版 | https://github.com/taku-o/downloads/raw/master/visualmark.vim |
使用方法
visualmark.vimスクリプトには、大きく2種類の機能があります。
ひとつが行をハイライト表示する機能、行のハイライトを取り消す機能で、
もうひとつがハイライトした行への移動機能です。
行のハイライト表示、ハイライト表示取消
デフォルトでは、ノーマルモードで「Control-F2」を押下すると、カーソルのある行をハイライト表示します。
このハイライト表示を消すには、ハイライトされた行にカーソルを移動し、「Control-F2」を押します。
カーソル行をハイライト表示、ハイライト表示取消する <C-F2>
つまり、「Control-F2」を押すたびに、行のハイライト表示、ハイライト表示取消で切り替えられます。
Note
名無しのvim使い修正版visualmark.vim は、MacOSX環境では、
「コマンドキー + F2」でハイライトの切り替えができるように修正してあります。
「Control-F2」がMac OSX環境ではメニューバー選択に割り当てられているためです。
ハイライトした行への移動
「Control-F2」でハイライト表示しておいた行へは「F2」キーでカーソルを移動できます。
また、「Shift-F2」で逆方向に移動できます。
コマンド | 説明 |
---|---|
<F2> | 順方向にハイライトした行に移動。 |
<S-F2> | 逆方向にハイライトした行に移動。 |
「F2」によるカーソル移動は、編集中のファイル内のみ移動できます。
設定
行をハイライトするキー、ハイライトした行に移動するキーといった、
スクリプトの機能を呼び出すキーをvimエディタの設定ファイルで変更できます。
ハイライトするキー、ハイライトを取り消すキーを変更する
行をハイライトするキーを「F2」から他のキーに変更する場合は、
次のようにvimエディタの設定ファイルで定義してください。
" 例。行をハイライトするキーを「Control-F3」に変更。 :map <unique> <C-F3> <Plug>Vm_toggle_sign :map <silent> <unique> mm <Plug>Vm_toggle_sign
ハイライトした行へのカーソル移動キーを変更する
ハイライト行へのカーソルの移動キーも同じく変更できます。
変更するには、次の例のようにvimエディタの設定ファイルで設定します。
" 例。順方向にハイライトされた行に移動するキーを「F3」に変更。 :map <unique> <F3> <Plug>Vm_goto_next_sign " 例。逆方向にハイライトされた行に移動するキーを「Control-F3」に変更。 :map <unique> <S-F3> <Plug>Vm_goto_prev_sign
注意事項など
スクリプトを使用するのに必要なコンパイルオプション
visualmark.vimスクリプトを使用するには「+signs」オプション付きで、
vimエディタがコンパイルされている必要があります。
使用しているvimエディタのコンパイルオプションを確認するには、
次のコマンドを実行してください。
:version
:signコマンド
「F2」によるカーソル移動は編集ファイル内での移動限定ですが、
visualmark.vimスクリプトの機能は「:sign」コマンドの機能で実現されているため、
次のようにすれば、別ファイルのハイライト行へも移動できます。
" まず、サインの一覧を表示。 :sign place
" 次のコマンドを実行し、サインの位置に移動。 :sign jump {識別子} buffer={バッファ番号}
しかし、コマンドが非常に面倒なうえ、
「m」コマンドで似たような機能を容易に実現できるので、
無理して覚える必要はありません。
:help mark