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ambsearch.vim : f, F, t, Tで、あいまい検索を可能に

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作者: 小見 拓 最終変更 2012年01月08日 11時49分

f, F, t, Tによる文字の検索の機能を 入力字以外にもマッチ(あいまい検索) するように拡張するプラグインです。 このプラグインを使用することにより、 カーソルの移動、削除、コピー時の操作をより簡易にできるようにします。 (Windows, Mac)

概要

ambsearch.vim - Ambiguous character search

http://www.kaoriya.net/testdir/ambsearch-200#####.tar.bz2

f, F, t, Tによる文字の検索の機能を 入力文字以外にもマッチ(あいまい検索) するように拡張するプラグインです。 このプラグインを使用することにより、 カーソルの移動、削除、コピー時の操作をより簡易にできるようにします。

プラグインの動作の例

例を挙げます。
下のような文があり、初期のカーソル位置が行頭にあるとして、

初期のカーソル位置は行頭
" タブをスペースに展開しない (expandtab:展開する)

fn 」を実行すると、
通常、「n」の位置にカーソルが移動しますが、

このプラグインを使わない場合のカーソル移動位置
" タブをスペースに展開しない (expandtab:展開する)

このプラグインで平仮名にもマッチするように設定しておくと、
「n」の入力に対し「に」がマッチして、
「に」の箇所にカーソルが移動するようになります。

このプラグインを使った場合のカーソル移動位置
" タブをスペース展開しない (expandtab:展開する)

連続してfnを実行。その1
" タブをスペースに展開しい (expandtab:展開する)

連続してfnを実行。その2
" タブをスペースに展開しない (expandtab:展開する)

インストール方法

Kaoriya から、 ambsearch-200#####.tar.bz2という名前のファイルをダウンロードしてください。
ファイル名の「#」は数字です。

ダウンロードしたファイルは、圧縮ファイルになっているので解凍ツールで解凍し、 作成されたディレクトリを適当なディレクトリにコピーしてください。

vimエディタの設定ファイルに、 先ほど配置したディレクトリ内のambsearch.vimファイルを :sourceコマンドで読み込むように設定すれば、 このプラグインが使用できるようになります。

" Windowsの場合の_vimrc設定ファイルの設定例。下のような設定を加える。
" ambsearch.vimを読み込む
:source $HOME/vimfiles/macros/ambsearch-20040211/ambsearch.vim
" Mac OSXの場合の.vimrc設定ファイルの設定例。下のような設定を加える。
" ambsearch.vimを読み込む
:source $HOME/.vim/macros/ambsearch-20040211/ambsearch.vim
ファイル URL
ambsearch.vim http://www.kaoriya.net/testdir/ambsearch-200#####.tar.bz2

設定

このプラグインには、あらかじめ、いくつかの設定用データファイルが添付しています。
デフォルトでは「default」の設定が使用されます。
(設定用データファイルは、ambsearchディレクトリに入っています。)

用意されている設定 マッチする文字
default 数字、記号、アルファベットが全角文字にマッチ。小文字アルファベットがひらがなにマッチ。
greek アルファベットがそれぞれに対応する文字にマッチ。
hankana 記号、小文字アルファベットが半角文字にマッチ。
jyouyou 大文字アルファベットが漢字にマッチ。
katakana 小文字アルファベットがカタカナにマッチ。
kyouiku 大文字アルファベットが漢字にマッチ。
math +が±、-が±、<が≦、=が≠≦≧、>が≧にマッチ。

デフォルトの設定データファイルを使用しないようにする

もし、デフォルトの設定を読み込まないようにする場合には、 vimの設定ファイルの ambsearch.vimを読み込む前 の行で、 「ambsearch_default_disable」に「1」をセットするようにしてください。

" 設定例
" ambsearch.vimを読み込む前にセット。デフォルトを読み込まない。
:let g:ambsearch_default_disable = 1

他の設定データファイルを使用する

他の設定データを使用したい場合には、 vimの設定ファイルの ambsearch.vimを読み込んだ後 の行に、

:call AmbsearchLoad("読み込みたい設定")

と書き加えてください。

" 設定例
" 読み込みたい設定を指定する。複数指定可能。
:call AmbsearchLoad("katakana")
:call AmbsearchLoad("math")

設定のまとめ

例えば、デフォルトの設定ファイルを読み込まないで、 「katakana」、「math」の設定ファイルを読み込みたい場合の設定ファイルの例は、 下のようになります。

" ambsearch.vimを読み込む前にセット。デフォルトを読み込まない。
:let g:ambsearch_default_disable = 1

" ambsearch.vimを読み込む
:source $HOME/vimfiles/macros/ambsearch-20040211/ambsearch.vim

" 読み込みたい設定を指定する。複数指定可能。
:call AmbsearchLoad("katakana")
:call AmbsearchLoad("math")
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