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scrnmode.vim : スクリーンのサイズを簡単切替え

作者: 小見 拓 最終変更 2012年01月12日 12時46分
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scrnmode.vimスクリプトは、スクリーンの状態を変更する機能をもつスクリプトです。 このスクリプトを使用すると、vimエディタのスクリーンのサイズを、 通常サイズ、横幅2倍、フルスクリーン、それ以上の大きさにと、すばやく切替られます。 scrnmode.vimスクリプトは、Kaoriyaパッチに添付されています。 (Windows)

概要

scrnmode.vimスクリプトは、スクリーンの状態を変更する機能をもつスクリプトです。
このスクリプトを使用すると、vimエディタのスクリーンのサイズを、 通常サイズ、横幅2倍、フルスクリーン、それ以上の大きさにと、すばやく切替られます。
scrnmode.vimスクリプトは、Kaoriyaパッチに添付されています。

各スクリーンのリスト

インストール方法

Kaoriyaパッチに添付されています。
Kaoriyaパッチ入りのvimエディタを使用している場合は、 インストール作業の必要はありません。

scrnmode.vimにより使用できるようになるコマンド

scrnmode.vimスクリプトをインストールすると、下の表にあるコマンドを使用できます。
このスクリプトの主なコマンドは「:ScreenMode」と「:FullScreen」の2つで、
残りのコマンドは「:ScreenMode」コマンドの変形の呼び出し方になっています。

コマンド 説明 コマンド例
:ScreenMode 指定したスクリーンモードに状態を変更する。0~8の数字を引数に取ります。 :FullScreen 4
:SM 「:ScreenMode」と同じ。0~8の数字を引数に取ります。 :SM 1
:Revert 「:ScreenMode 0」と同じ。 :Revert
:Double 「:ScreenMode 2」と同じ。 :Double
:Fever 「:ScreenMode 8」と同じ。 :Fever
:FullScreen フルスクリーンで、メニューなどのUIコンポーネント非表示状態に切り替える。「:ScreenMode 5」を実行した状態に近い。 :FullScreen

「:ScreenMode」コマンドの使い方

「:ScreenMode」コマンド(「:SM」コマンドでも良い)を、数字パラメータ付きで呼び出すと、
vimエディタの状態を、指定したスクリーンモードの状態に変更します。
数字は0~8までを指定でき、数字が大きくなるほど、多くの文字を表示できるように スクリーンの状態が変化します。

" :SMコマンドと、:ScreenModeコマンドの機能は同じ。
:SM {数字}
「:SM」コマンドの入力

各スクリーンモードの説明

「:ScreenMode」コマンドに渡すパラメータと、その結果の画面の状態変化の関連は次の表の通りです。

パラメータ 画面サイズ スクロールバー メニュー ツールバー キャプションタイトルバー 文字サイズ 行間
0 - - - - - - -
1 - 非表示 非表示 非表示 - - -
2 横幅2倍 - - - - - -
3 横幅2倍 非表示 非表示 非表示 - - -
4 フルスクリーン - - - - - -
5 フルスクリーン 非表示 非表示 非表示 非表示 - -
6 フルスクリーン 非表示 非表示 非表示 非表示 - 狭い
7 フルスクリーン 非表示 非表示 非表示 非表示 小さい -
8 フルスクリーン 非表示 非表示 非表示 非表示 小さい 狭い

覚えておくべきスクリーンモード

0~8で9種類の状態がありますが、次の4種だけ覚えておけば、
スクリプトは問題なく利用できます。

  • 「:SM 0」 元の表示状態に戻す。(元の状態はvimエディタ起動時に記録されています。)
  • 「:SM 2」 画面の横幅を2倍に。
  • 「:SM 4」 フルスクリーン表示にする。
  • 「:SM 8」 文字を縮小して、フルスクリーン表示。
各スクリーンのスライド

元の表示に戻すには

スクリーンモードを変更した後、元の表示状態に戻すには「:ScreenMode 0」コマンドを使用します。

" 下のどのコマンドを呼び出しても、元の状態に戻せる。
:ScreenMode 0
:SM 0
:Revert

「:FullScreen」コマンドの使い方

「:ScreenMode」コマンドとは別に、「:FullScreen」コマンドも用意されています。
この「:FullScreen」コマンドを使用すると、vimエディタをフルスクリーン表示します。
メニュー、ツールバー、スクロールバーも非表示に切り替わります。

:FullScreen

Note

「:ScreenMode 5」と、「:FullScreen」の違いは、
キャプションタイトルバーの表示、非表示ぐらいしかありません。

設定

「:ScreenMode 7」「:ScreenMode 8」の時の、フォントの大きさを変更する。

「:ScreenMode 7」「:ScreenMode 8」で拡大表示した際のフォントを設定により変更できます。
小さい表示では見づらいフォントを使用している場合は、設定する価値があるでしょう。
フォントを変更するには、「g:fever_guifont」の設定を、vimエディタの設定ファイルに追加します。

" scrnmode.vimのスクリーンモード7、8の時のフォント
:let g:fever_guifont = "MS_Gothic:h7.5:cSHIFTJIS"

Note

「g:fever_guifont」を指定していない場合は、現在使用中のフォントの 7.5のサイズが使われます。

scrnmode.vimの使用を停止する。

scrnmode.vimスクリプトは、$VIMRUNTIME/plugin/ディレクトリに入れられているため、 特に設定しなくても、vimエディタ起動時に読み込まれます。
スクリプトを読み込まないようにするには、次の設定をvimエディタの設定ファイルに追加してください。

:let g:plugin_scrnmode_disable = 1

注意事項など

このスクリプトはGUI専用のスクリプトです。GUI用のvimエディタでしか使用できません。
また、Windows用でないか、+kaoriyaでコンパイルされていないvimエディタの場合、 scrnmode.vimスクリプトの機能は幾分制限されます。

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