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perl.vimコンパイラプラグインで、Perlコードをクィックフィックスする。

作者: 小見 拓 最終変更 2012年01月08日 11時56分

compilerディレクトリにあるperl.vimコンパイラプラグインを使うと、 Perl言語で書かれたコードの文法チェックと、QuickFixリストを利用したコードの 修正作業を手早く行えます。 (Windows, Mac)

概要

compilerディレクトリにあるperl.vimコンパイラプラグインを使うと、
Perl言語で書かれたコードの文法チェックと、QuickFixリストを利用したコードの
修正作業を手早く行えます。

インストール方法

perl.vimコンパイラプラグインは、デフォルトでインストールされています。
よって、perl.vimコンパイラプラグインのインストールの必要はありません。

ただし、perl.vimコンパイラプラグインを実行するにはPerl言語環境が必要なので、
Perl言語環境が無い場合はインストール、および、PATHの設定を行ってください。

Note

perlコマンドにパスを通す必要があります。

perl.vimコンパイラプラグインの使い方

perl.vimコンパイラプラグインの使い方は、 他のコンパイラプラグインと特に変わるところはありません。

コンパイラプラグインの設定

最初に「:compiler」コマンドで「perl」コンパイラプラグインを設定します。
「perl」コンパイラプラグインを設定するには、次のコマンドを実行してください。

" コンパイラプラグインを設定する
:compiler perl
perlコンパイラプラグインを設定

シンタックスチェックの実行

文法チェックを行いたいファイルを開いて「:make」コマンドを実行すると、 開いているファイルに対してシンタックスチェックを行います。
その際、シンタックスエラーを見つけると、エラー結果はQuickFixリストに入れます。

" 文法チェックを実行する
:make
コンパイラプラグインを実行する

エラー発生箇所の確認

QuickFixリストに入れられた文法エラーを確認するには、次のコマンドを実行します。

" QuickFixリストのウィンドウを開く
:cwidow
" エラーの一覧を表示する
:clist
エラーを確認する。

文法エラーの発生した位置に移動する

発生したエラーを簡単に修正できるように、 QuickFixリストに登録されたエラーの発生箇所へ移動するコマンドが用意されています。
よく使われるコマンドとしては、次のようなコマンドがあります。

" 次のエラー発生箇所に移動する
:cnext
" 前のエラー発生箇所に移動する(下2つのコマンドのどちらでも良い)
:cprevious
:cNext
" 次のファイルのエラー発生箇所に移動する
:cnfile
" 前のファイルのエラー発生箇所に移動する(下2つのコマンドのどちらでも良い)
:cpfile
:cNfile

エラー番号を直接指定して、そのエラーの発生位置に移動するコマンドも用意されています。
コマンドのフォーマットは次の通りで、コマンドのパラメータとして、エラーの番号を渡します。

" コマンドのフォーマット
" 指定したエラー番号の位置に移動する
:cc {エラー番号}


" コマンド例
" エラー番号89の位置ににカーソルを移動する
:cc 89

Note

他にも便利なコマンドは用意されています。
詳しくはvimエディタの次のヘルプページを参照してください。

:help quickfix
:help 30.1

ロケーションリスト

QuickFixリストの他に、ロケーションリストと呼ばれるエラー結果格納エリアがあり、 そちらを使用したクィックフィックスも行えます。
QuickFixリストとロケーションリストの違いは、 ロケーションリストは分割したvimエディタのウィンドウごとに別々のリストデータを持てることで、
この特徴は、複数のエラー結果を比較する時などに活かせるでしょう。

Note

実際には、 「:colder」という古いQuickFixリストをカレントにするコマンドがあるので、
ロケーションリストの使い方を知らなくても、それほど困ることはない。

:colder

ロケーションリストを利用する

QuickFixリストの代わりに、ロケーションリストを利用するには、
「:make」の代わりに「:lmake」を使用する、といったように、
ロケーションリスト用に用意された専用コマンドを使用します。

:lmake
ロケーションリストを利用する
主なコマンドの一覧表
QuickFixリスト用 ロケーションリスト用 説明
:make :lmake コンパイラプラグインの処理を実行する。
:cwidow :lwindow リストのウィンドウを開く
:clist :llist エラーの一覧を表示する
:cnext :cnext 次のエラー発生箇所に移動する
:cprevious :lprevious 前のエラー発生箇所に移動する
:cNext :lNext 前のエラー発生箇所に移動する
:cnfile :lnfile 次のファイルのエラー発生箇所に移動する
:cpfile :lpfile 前のファイルのエラー発生箇所に移動する
:cNfile :lNfile 前のファイルのエラー発生箇所に移動する
:cc :ll 指定したエラー番号の位置に移動する

注意事項など

コンパイラプラグインの挙動は、それぞれのプラグインごとに異なります。
「:compiler」コマンドを引数なしで実行すると、 利用可能なコンパイラプラグインの一覧を表示できるので、
他のコンパイラプラグインを利用する場合は、 この一覧で利用できるプラグインを確認してください。

:compiler
コンパイラプラグインの一覧を表示
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