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mswin.vim : ウィンドウズアプリケーション風キーマッピングを使用できるようにする

作者: 小見 拓 最終変更 2012年01月10日 02時07分

mswin.vimスクリプトはvimエディタに標準添付されているスクリプトで、 このスクリプトを読み込むと、 「Ctrl-c」「Ctrl-p」によるコピー&ペースト、「Ctrl-s」によるファイル保存など、 マイクロソフト ウィンドウズ風のキーマッピングをvimエディタで使用できます。 (Windows, Mac)

概要

mswin.vimスクリプトはvimエディタに標準添付されているスクリプトで、
このスクリプトを読み込むと、 「Ctrl-c」「Ctrl-p」によるコピー&ペースト、「Ctrl-s」によるファイル保存など、
マイクロソフト ウィンドウズ風のキーマッピングをvimエディタで使用できます。

インストール方法

mswin.vimスクリプトは標準添付されているスクリプトなので、 スクリプトを新たに入手する必要はありませんが、
vimエディタがmswin.vimスクリプトを読み込むように設定する必要はあります。

mswin.vimスクリプトを使用するには、
vimエディタ設定ファイルに次の設定を追加してください。

:source $VIMRUNTIME/mswin.vim

使い方

mswin.vimスクリプトを読み込むと、ウィンドウズ風のキーマッピングを
vimエディタで使用できるようになります。

各コマンドは基本的に、vimエディタのモードがどの状態でも使用できます。
例えば、入力モードであっても、「Ctrl-s」を押せばファイルを保存できます。

コピー、カットなど範囲の選択が必要となる操作は、
ビジュアルモードで範囲を選択してから、 「Ctrl-c」や「Ctrl-x」による操作を行います。

ビジュアルモードで選択してからコピー、カット

このスクリプトで定義されるコピー、カット、ペーストは、
一般のアプリケーションと同様、クリップボードを経由してデータをやり取りします。

設定されるキーマッピング

下の表はmswin.vimスクリプトで設定されるキーマッピングの表です。

キー 機能のマッピング 説明
Ctrl-c コピー 選択したテキストをコピーする。コピーしたテキストはクリップボードに入ります。
Ctrl-x カット 選択したテキストをカットする。消したテキストはクリップボードに入ります。
Ctrl-v ペースト クリップボードのデータを貼り付けます。
Ctrl-z アンドゥ 操作を一つ前に戻します。
Ctrl-y リドゥ アンドゥで戻した操作を再実行します。
Ctrl-s 保存 ファイルを保存します。
Ctrl-a 全体選択 テキスト全てを選択します。
Ctrl-q 矩形選択 テキストを矩形選択します。
Ctrl-Tab ウィンドウの移動 次のウィンドウにカーソルに移動します。
Ctrl-F4 ウィンドウを閉じる ウィンドウを閉じます。

矩形選択

標準の「Cntr-v」による矩形選択は、クリップボードのデータのペースト操作に置き換えられてしまうので、
代替となる矩形選択用のキーマッピング「Ctrl-q」が用意されているので、 矩形選択するときは、「Ctrl-q」を使用します。

<C-q>で矩形選択開始

注意事項など

mswin.vimスクリプトを使用すると、いくつかの機能で制限を受けます。

  • 「:set guioptions+=a」で使用できる、ビジュアルモードで選択したテキストがクリップボードに入る機能が無効になります。
  • 「Ctrl-a」による数字のインクリメント機能は、全選択のマッピングと置き換えられてしまいます。(使えなくなります。)
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